昔好きだったドラマ「FRINGE」を改めて見直した。

もう随分前の事なので内容をすっかり忘れていたため、途中までは普通に楽しめたんだけど、やっぱシーズン4以降の設定のぶち壊しや矛盾が厳しいのなんの。

全話見て未回収な伏線、矛盾点とか結構あるのでまとめてみた。

まず、ざっくりとあらすじ。(ネタバレになるので以下は自己責任で)

Season1

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FBI捜査官のオリビア・ダナムが、記憶を失った天才科学者のウォルター・ビショップ、その息子である詐欺師ピーター・ビショップと共に不可解な事件を解決していく。

「X-Files」みたいなSFテイストの緊張感と訳ありな3人が次第に打ち解けていくほっこり感がとても良いバランスで演出されていて安心して見ていられる。

フリンジで扱う事件のほとんどがウォルターが関わっていて、ウォルター記憶を頼りに解決していく。

ウォルターの過去に行った実験を利用してデビッド・ロバート・ジョーンズが別の世界への入り口を開けようとするがオリビアたちは阻止に成功する。

Season2

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一連のフリンジ事件はウォルターの「過去に犯した過ち」にリンクしていて、ウォルターが隠していた過去の真実を知ったピーターは「並行世界」へ。

「監視人」が警告していた「世界の滅亡」を防ぐため、ピーターを探してオリビアとウォルターも並行世界へ。

ウォルターの過去の因縁との葛藤、オリビアの強さ、ピーターの存在理由などが描かれていて複雑だけど面白い。

Season3

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「あちら」と「こちら」で入れ替わったオリビアが奔走しつつフリンジ事件を解決していく。

ピーターは自分が「鍵」であることを自覚し「装置」の謎を究明していく。

最終的に装置へ入り崩壊した未来の世界を見たピーターは、それを修復するため2つの世界を繋ぐ。

Season4

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「監視人」によってピーターが存在しなかった世界になる。

ピーターの存在が消えた影響で、死んでいない事になったジョーンズとウィリアム・ベルは密かに結託して世界を滅亡させる計画を立てる。

コーテキシファンの副作用でオリビアだけがピーターの記憶が蘇り、2人は再び結ばれる。

世界を救う残された手段としてウォルターがとった手段はオリビアの殺害。だが、コーテキシファンのおかげでオリビアは一命をとりとめオマケに妊娠でハッピーエンド。…と思えたが

Season5

s5

舞台は2036年の未来へ。(なぜか唐突に)「監視人」が侵略開始。

アンバーによって20年間の時を飛び越え、記憶を失ったウォルターは自らが残したビデオテープを頼りに「世界を救う」計画のため「装置」の部品を集める。

ウォルターの計画とは「装置」によって「子どもの監視人」を未来へ送ることで「侵略を無かった事にする」計画だった。

「子どもの監視人」の能力よってピーターとの記憶を取り戻したウォルターは、愛する息子ピーターに別れを告げ未来へ旅立つ。

未回収、矛盾点など

制作の都合とか、それは突っ込んじゃダメ!とかあるだろけど FRINGEファンとしては超ポジティブ解釈でどうにか納得したい!

というわけで独断と偏見で強引に解釈してみた。

RESIST

Q:オリビアの意識の中(S3e19)で登場した謎の男は?

ベルに体を乗っ取られそうになったオリビアを救うべく、オリビアの意識の中へ入ったピーターたちが遭遇した謎の男。その後のストーリーでは登場しない。

Who? Who?

ベルの推測では「彼女の嫌いな過去の人物」。つまり、オリビアにとっての過去(記憶)なので他に登場していた「オリビアの義父」同様に未来(その後のストーリー)には登場しなかったのだろう。

ちなみにオリビアが「嫌い」で「過去」から知っている男、ピーターとベルは面識なしという条件で考えると該当するのはオリビアの妹レイチェルの元旦那くらいしか思い浮かばない…(適当)



Q:S4のピーターの存在しない世界は「別の時間軸」なの?

S4e1のタイトルでは「第3の世界」とされていた。S1でウォルターは並行世界の事を多くの選択肢の中で選択されなかった「別の側面」と説明している。つまり並行世界(時間軸)は無数にある事になる。S4e14でセプテンバーも自分が居た未来を「人類の数多くの未来の1つにすぎない」と言っている。また、S4でのピーターの消滅後の世界はS5でのタイムリセット理論に似ていて世界が変化している。これらの事からS4のストーリーは「別の時間軸」と考えられる。
ただ、S4e15でセプテンバーは「君はとっくに帰っている」「あれ(今のオリビア)が君のオリビアだ」と言ってたので矛盾する気もするが…。

分岐の理論

ストーリー内の並行世界は2つではないと考えると

①ピーターが存在していたこちらの世界(S1~S3)
②ピーターを奪われたあちらの世界(S2~S3) ※ヘンリー誕生
③ピーターが消えたこちらの世界(S4)※ ベル、ジョーンズ復活
④ヘンリーが消えたあちらの世界(S4)※ ブロイルズ復活、チャーリー失踪

が存在する。さらに

⑤装置でピーターが見たこちらの未来(S3E22)※ オリビア死亡
⑥ ⑤のあちらの未来(消滅してあちらのウォルターがこちらへ)
⑦ウォルターが未来へ行って修正されたこちらの世界(最終話の世界)
⑧ ⑦のあちらの世界
FringeS03E22 FringeS05E13

最低でも8つの世界が存在することになる。

分岐としては

・ウォルターが何等かの選択(窓を開発した事?)によって①、②
・セプテンバーがピーターを助けなかった選択によって③、④
・装置でピーターがあちらを消滅させるという選択で⑤、⑥
・ウォルターが未来で監視人の進化を変えるという選択で⑦、⑧

S1~S3までの時間軸とS4からの時間軸が違うということは
S3までの時間軸のその後もあることになるし、
S5でウォルターが消えた後もその時間軸は続いていることになる。
ただ、どの時間軸にも「監視人」は行けるのだから「感情」を持つことで全ての時間軸が彼らの干渉によって改善されていく…はず!(解決)



Q:監視人の動きを封じるルーン文字とは?

ベルが発見したらしいけど、その後の世界ではベルはアンバーの中に閉じ込められているため謎のまま。

ルーン文字ルーン文字

この文字の存在を知ってるピーターがベルをアンバーから出して秘密を聞くとか出来ただろうけど、「ベルが裏切った」ためにオリビアが危険な目に合ったなどのリスクから躊躇したのかもしれない。

個人的には、こういった監視人に関する知識を上手く利用してタイムリセット以外の手段で戦って欲しかった。



Q:白いチューリップの手紙はいつ投函した?

ラストシーンでピーターの元に届くウォルターからの「白いチューリップ」の絵が入った手紙。
この手紙はいつどのタイミングで投函したのか

侵略が始まる2015年に手紙が届くので投函はそれ以前。

S4のラストにセプテンバーが「彼らが来る」とウォルターに話している事から、ウォルターはこの時に2015年に「侵略」が始まる事を知ったと思われる。

オリビアの正確な記憶によると2015年の侵略の日にヘンリエッタは3歳(+1か月5日)だったので妊娠期間の10か月をプラスするとオリビアの妊娠が発覚したS4のラストの時点で大体4年ほど前。つまり2011年。
その後、約4年間ウォルターとセプテンバーは侵略に備えて密かに計画し、自分が犠牲になると決めたウォルターによって「白いチューリップの手紙」は投函されたと考えられる。

ちなみに計画のテープやピーターへのビデオレターについては侵略後にアンバーに入る直前に撮影しているはずなので2015年以降の撮影となる。撮影時にはまだ破壊されていなかったアパートが(爆破の衝撃により閉じ込められたセシルによると2016年に攻撃にされている)映っているため、撮影したのは2015年の侵略開始から2016年のアパート攻撃より前ということになる。



Q:なぜセプテンバーは2015年より先を知らなかったのか?

時間を移動できる監視人のくせに侵略の後にどうなるかをなぜ知らなかったのか。

監視人セプテンバー

おそらく2015年に「侵略」することは知っていて、そこまでに必要な環境を整えるための監視チームだったため「侵略」以後の世界を監視する必要もなく、自分が「ただの人」になる事を知らなかったのではないかと思う。

監視してる間に「感情」が芽生え、ウォルターたちに干渉してしまい、挙句に「侵略」されることをウォルターに密告。
結構大胆な事やってる割に「装置」を抜かれるだけという寛大な処分。
感情のない監視人だからそれで済んだんだろうね…。



Q:監視人の進化が変わっちゃったらピーターたちに影響があるのでは?

ピーターの生死に大きく関わったのが監視人。
ピーターが存在しないとヘンリエッタは生まれない。

・セプテンバーはウォルターを見て「感情」が芽生えたためにピーターを救った
・未来に行ったウォルターによって監視人の進化に影響するのが「感情」
・マイケル君は監視人の進化に必要なので監視人は2015までの過去を監視する必要がある。

以上のことから進化した監視人はセプテンバーじゃなくてもピーターを助けるだろうし、
マイケル少年の時間移動まで歴史が変わらないように監視するんじゃないかと思われる。

てか、そうならないとラストシーンは実現しない…!

ただそこで疑問なのは、ピーターはあちらの人なので、監視人が薬の完成を邪魔をして、なおかつウォルターがあちらから誘拐してこないと成立しない…。



Q:マイケル少年はなぜ自ら電車を降りた?

監視人の遺伝子を持つ彼は未来を予測できるはずなので、電車から降りることで自分が囚われオリビアがコーテキシファンの能力を使って助けに来ることを知っていたのだろう。

マイケル

さらに、この事によって最終話で妨害するウィンドマークを倒すための能力を引き出させたんじゃないかと思う。



Q:なぜウォルターが犠牲に?

「知性を高める(監視人化)システム」を発見した2167年2月20日のオスロへ XB6783746(マイケル君)を時間移動させるために「誰かが付き添う」のは良いとして、なぜその役目が計画発案の当初からウォルターだったのか。(「ドラマチックにするため」は却下)

49

普通に考えて父親であるセプテンバーが連れて行くのが一番筋が通る。
終盤にセプテンバーが行く事に変更されるが、土壇場でセプテンバーは銃弾に倒れ、当初の予定通りウォルターがワームホールへ。

ウォルターは並行世界から子どもを誘拐し、2つの世界に歪みを作り一連の事件の発端になったという自責の念を抱えている。
これに対する贖罪の気持ちからの使命感という動機づけだろうけど、「父親」であり「未来人」であるセプテンバーの方がどう考えても適任なので、どうも釈然としない。
もしかするとウォルターは「自分なら時間移動の技術を理解出来る可能性が高いので、その技術を使って帰れるかも」とか考えていたのかもしれない。

とはいえ、誰でも脳に装置さえ刺せば監視人になれちゃうわけで、監視人になって時間移動する能力を使えばこんな回りくどいこと…とか元も子もない事を考えちゃ負け。



Q:ウォルターの脳て他人に移植されていたよね?

S2E10でニュートンがあちらへの扉を開く方法を知るためにウォルターの脳を保管していた人たちから摘出して使ってたけど、S5では普通にマッシブダイナミックに保管されていた。

ニュートン

S4でピーターの消滅によるタイムリセットが行われたため別の時間軸となり、脳の保管方法や場所も変わってしまったと考えるのが自然だろう。
そうなるとニュートンは扉を開く方法を知る手段はなかった事になる。
そもそも、ピーターが存在していない時間軸では扉を開く必要がなかったのかもしれないが。

とにかくピーターの消滅はS1~S3までの出来事の大半を打ち消しちゃうので矛盾だらけ・・・



Q:S3であっちのブロイルズて死んだよね?

S3であっちからオリビア帰還の際に犠牲になったはずのブロイルズ。
S4からピーターの消滅と共になぜか復活。

ブロイルズ

ピーターが存在していない時間軸では、S2でウォルターとオリビアはピーターの救出のためにあちらの世界に行く必要がない。これによって「ウィリアム・ベル」や「あちらのブロイルズ」が死ぬ出来事がなくなってしまったためだろう。
しかしそうなると、この時間軸ではS3のオリビアの入れ替わり自体が起こっていない事になる。 にもかかわらず、S4では「あちらのオリビア」がこちらへ来てオリビアを演じていた事をウォルターが非難しているし、ウォルターが彼女の私物を保管していることからも、「あちらのオリビア」は往復している。
さらにS3では、こちらの世界にオリビアが2人いたと言うことになってしまう。(ややこしい)



Q:S4からチャーリーはどこ行った?

虫ガールとビーチに行ったきりその後一切登場せず。

チャーリー

フリンジチームを辞めて虫ガールと結婚して家庭を持って幸せに暮らしましたとさ。(適当)



Q:解放されたロイヤリストは?

ヘンリエッタが逃がしたロイヤリストのマンフレッティはその後一切登場せず。

マンフレッティ

その後レジスタンスに仲間入りして活躍した(と信じたい)。



Q:オリビアたちの慈愛の精神はどこへ?

S5の序盤は慈悲深かったオリビアだが、終盤ではロイヤリストをバンバン打ち殺したりフリンジ事件の発明兵器でグロい殺し方しててもうね…

無慈悲オリビア

タイムリセットしたら全員生き返ると思ったんだろうね…



Q:監視人の殺し屋はなぜ髪の毛フサフサだったの?

s2e8でセプテンバーの仲間である監視人オーガストを始末すべく登場した殺し屋ドナルド。
監視人と同じ未来人なら同じようにスキンヘッドで無表情なはずなんだけど…。

殺し屋ドナルド

おそらくセプテンバーと同じように装置抜かれたんだよきっと。(超適当)
てか、セプテンバーも装置抜かれた後「ドナルド」て名乗ってたっけ…。

とまぁ、矛盾とか疑問なんて挙げて行ったらキリがないのでこの辺で。

実際のところは制作や役者の都合とかシナリオライターの盲点とかだろうけど、このドラマは全体を通して面白かったしキャラクターに愛着あったので良い方に考えたいよねせやね。